んであつて、越後粽の三角なのとも異り、私の故郷の方で造るのとも違ひました。子供の甘さうに食つて居る傍で、私はその笹の葉を笛のやうに鳴らして聞かせました。
今笑つて居る、直に復たぐづり出す、一度泣出したら地團太《ぢだんだ》踏むやら姉さん達に掻附くやら、容易には納まらないのが弟の方の子供です。何故子供といふものは、もつと自然に育てられないのかしら――何故斯う威かしたり欺したり時には殘酷な目にまで逢はせなければ育てられないのかしら――私は時々そんなことを思ひます。頭の一つもブン擲らずに濟ませるものなら、成るべく私はそんな眞似もしたくない。左樣思つて控へて居りますと、『貴方がたの父さんは御砂糖だと見えますネ』などと人々には笑はれる。終《しまひ》には世話するものまで泣いて了ふ。見るに見兼ねて、何時でも私がそこへ出なければ成らないやうなことに成ります。どうかすると私は憤怒の情に驅られて、子供を叱責する前に、激しく自分の唇を噛むことも有ります。憐むべき Domestic Animal……なにしろ弟の方の子供は丁度今が荒々しい、手に負へない盛りですから……
どれ、私の生れた家の方へ貴女の想像を誘つ
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