《たけやぶ》のそばの細道を遊び回るやら、橿鳥《かしどり》の落としてよこす青い斑《ふ》の入った小さな羽なぞを探《さが》し回るやら。ちょうど村の子供の間には桶《おけ》の箍《たが》を回して遊び戯れることが流行《はや》って来たが、森夫も和助もその箍回しに余念のないような頑是《がんぜ》ない年ごろである。
斎《いつき》の道を踏もうとするものとして行き、牙城《ねじろ》と頼むものも破壊されたような人として帰って来た。それが半蔵の幼い子供らのそばに見いだした悄然《しょうぜん》とした自分だ。
「復古の道は絶えて、平田一門すでに破滅した。」
それを考えると、深い悲しみが彼の胸にわき上がる。古代の人に見るようなあの素直な心はもう一度この世に求められないものか、どうかして自分らはあの出発点に帰りたい、もう一度この世を見直したいとは、篤胤没後の門人一同が願いであって、そこから国学者らの一切の運動ともなったのであるが、過ぐる年月の間の種々《さまざま》な苦《にが》い経験は彼一個の失敗にとどまらないように見えて来た。いかなる維新も幻想を伴うものであるのか、物を極端に持って行くことは維新の付き物であるのか、そのために
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