《つ》れて行《ゆ》きまして、伯父《をぢ》さんが自分《じぶん》で床屋《とこや》をつとめました。
面白《おもしろ》い床屋《とこや》がそこへ出來《でき》ました。腰掛《こしかけ》はお家《うち》の踏臺《ふみだい》で間《ま》に合《あ》ひ、胸《むね》に掛《か》ける布《きれ》は大《おほ》きな風呂敷《ふろしき》で間《ま》に合《あ》ひました。床屋《とこや》をつとめる伯父《をぢ》さんの鋏《はさみ》は、祖母《おばあ》さん達《たち》が針仕事《はりしごと》をする時《とき》に平常《ふだん》使《つか》ふ鋏《はさみ》でした。
この伯父《をぢ》さんは若《わか》い時分《じぶん》から神坂村《みさかむら》の村長《そんちやう》をつとめたくらゐの人《ひと》でしたが、なにしろ床屋《とこや》の方《はう》は素人《しろうと》でしたから、友伯父《ともをぢ》さんの髮《かみ》をヂヨキ/\とやるうちに、長《なが》いところと短《みじか》いところが出來《でき》て、すつかり奇麗《きれい》に刈《か》りあげるのはなか/\大變《たいへん》な仕事《しこと》でした。
鷄《にはとり》は驚《おどろ》いて、桐《きり》の木《き》の下《した》に頭《あたま》をさげて居《ゐ》
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