一種の攘夷思想
北村透谷

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)悖生《ぼつせい》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)我|軽舸《けいか》を

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「さんずい+(くさかんむり/奔)」、83−上−3]

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)惴々《ずゐ/\》たる
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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 三千年を流るゝ長江|漫※[#「さんずい+(くさかんむり/奔)」、83−上−3]《まんばう》たり、其始めは神委にして、極めて自然なる悖生《ぼつせい》にゆだねたり、仲頃、唐宋の学芸を誘引し、印度《インド》の幽玄なる哲学的宗教に化育せられたりと雖《いへども》、凡《すべ》ての羣流《ぐんりう》、凡ての涓※[#「さんずい+會」、83−上−5]《けんくわい》を合せて、長江は依然として長江なり。満土を肥沃し、生霊を育成し、以て今日に至らしむ、この長江、豈《あ》に維新の革命によりて埋了し去
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