の》非職官吏《ひしよくくわんり》を殺《ころ》しつゝあるにあらずや非職官吏《ひしよくくわんり》の放蕩懶惰《はうとうらんだ》は其《その》愛《あい》らしき妻《つま》を殺《ころ》しつゝあるにあらずや其《その》無邪氣《むじやき》の娘《むすめ》を殺《ころ》しつゝあるにあらずや、婬賣と名け肺病と名け[#「婬賣と名け肺病と名け」に白丸傍点]、※[#「りっしんべん+隋」、109−下−4]慢と名つくるもの[#「※[#「りっしんべん+隋」、109−下−4]慢と名つくるもの」に白丸傍点]、これ實に精神的に死してあるなり殺してあるなり[#「これ實に精神的に死してあるなり殺してあるなり」に白丸傍点]、悲哀懊惱の幽暗なる事は[#「悲哀懊惱の幽暗なる事は」に白丸傍点]「死[#「死」に白丸傍点]」の幽暗なるよりも多きなり[#「の幽暗なるよりも多きなり」に白丸傍点]。讀者《とくしや》余《よ》が言《げん》を信《しん》ぜずば罪と罰に就《つ》きて、更《さら》に其他《そのた》の記事《きじ》を精讀《せいどく》せられよ、思《おも》ひ盖《けだ》し半《なかば》に過《す》ぎんか。
 余が前號《ぜんごう》の批評《ひゝよう》にも云《い》ひし如
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