も愛といひ恋といふ、ふかき意《こゝろ》を世の人は、さら/\くまず氷より、霜より冷えしそのこゝろ」、と残花氏の妙句味ひ多しと言ふべし。請ふ、去つて再び「桂川」の一篇を読め、巣林子以後図らずも「情死」は友人を法界の人に得たりけり。
[#地から2字上げ](明治二十六年七月)



底本:「現代日本文學大系 6 北村透谷・山路愛山集」筑摩書房
   1969(昭和44)年6月5日初版第1刷発行
   1985(昭和60)年11月10日初版第15刷発行
初出:「文學界 七號」文學界雜誌社
   1893(明治26)年7月30日
入力:kamille
校正:鈴木厚司
2007年11月27日作成
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