12]のようなものだ。※[#「┐<△」、屋号を示す記号、201−上−13]が時々H町へ行くのは何んのためだか、知っているか。あれ[#「あれ」に傍点]は銀行から、年一割位で金を借りて、それを今度は困っている小作に、月三分か四分で貸してやるためなのだ。――だから※[#「┐<△」、屋号を示す記号、201−上−16」]は他人《ひと》の金を右から左へ持って行っただけで、三分にして年三割六分、全く[#「全く」に傍点]無償《ただ》で二割六分(二割六分!)も儲けているのだ。――その金が、先きにS村から小作料として取り上げた金であってみれば、同じ小作は同じ金で、二回も搾り上げられていることになる。
岸野はその外に拓殖銀行から株の配当金を受取る。その金が矢張り、何処からでもない、農村から掻き集めて来た金でないか。三重! 又、その金の一部は(例えば)俺達の工場に投資されて、俺達をしこたまコキ使って、それをS村にウンと高く売りつけたとしたら、其処で又同じことが起る。これで一体、同じ小作人は何重に搾り上げられることになるのだ。――彼奴等の仕事はみんなこういうように関連があるのだ。
それに、このウマイ事を何時
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