が何んであるか、分る筈だ。
 全道各地に「地主協議会」というものを作り、蔭ながら岸野を援助している。彼等も亦結束し出した。――××支庁長は「小作人勝タシムベカラズ。」という厳秘の指令を管轄内の「有力者」に配った。それが組合支部の一小作人の手に入ったのだ。
 それならば、よし! 我等は益※[#二の字点、1−2−22]結束を固めなければならない。

 情報、八
 岸野は会見の度毎に、言を左右にし、代人をもって無責任な面会をさせ、誠意さらに無し。
「小作人が生意気になって働かなくなったら、北海道拓殖のために大損害を与えることになる。――お前等の要求は、俺一個の立場からではなく、この大きな問題からいっても断じて通すことはならん。」と放言した。
「北海道拓殖のため」は大きく出たものだ。その裏表紙には「俺の利益が減るから」と書かれているのだ。
 殆んど毎日、市民に訴えるビラを撒布する。市民は明らかに小作人に同情を寄せている。そして今や一つの「社会問題」にまで進展しようとしている。「岸野――小作人の問題」の限界を越えようとしている。
 我々は意識的に、精力的に、その方向へ努力しなければならない。
 
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