┌─────────────────────────┐
 │      決議                 │
 │  今回岸野小作人が遠路出樽、小作料減免を歎願せ │
 │ るは、一昨年来の凶作を考えるとき、その要求に何 │
 │ 等不当なるものあるを認めるを得ず。速かにその解 │
 │ 決のために努力せられん事を促すものである。   │
 │  若し貴殿にして解決の誠意を示さざる時には、貴 │
 │ 殿の荷物の「陸揚げ」を絶対に拒否し、貴殿工場の │
 │ ストライキ、貴殿発売商品の不買同盟を決行す。  │
 │  右決議す。                  │
 │          全小樽陸産業労働者会議    │
 │    岸野殿                  │
 └─────────────────────────┘
 この決議は岸野の出鼻を挫いた。
 七之助からの手紙には、「工場」も動き出して来たと書かれていた。

 情報、九
 二十四日の「官憲糾弾演説会」当夜に於ける、官憲の血迷える醜体! 剣を短く吊った(イザッて云えばすぐだ!)警官を百人も会場の内外に配置
前へ 次へ
全151ページ中139ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
小林 多喜二 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング