呼んでひろまって行った。
七日、「第一回真相発表演説会」を開く。出演弁士相次いで「中止」、直ちに「検束」を喰らい、警察送り五名に達した。――だが、聴衆は場外にあふれて、所々に乱闘騒ぎを起した。――市民の同情動く。
(七之助。――伴さんは「中止」とか「注意」に慣れていないので、「中止!」と云われてから知らずに二三言しゃべってしまった。それでいきなり壇から引きずり落されてしまった。
組合の竹畑が検束になった。それに対して書記長の太田が抗議をしかけたら、「生意気な、この野郎!」とばかりに、その場で滅茶苦茶になぐられた。――組合に帰ってから、伴さんや阿部さんは何処かしょげ[#「しょげ」に傍点]こんでしまった。無理もないかも知れない。
「な、七ちゃん、こんな工合で一体どうなるんだべ!」――伴さんが云うのだ。
初めての「凄さ」で、おじけついたのだ、と組合の人が云っていた。
「これでまア、然しよくやめもしないものだ。」伴さんには組合の人達の方が分らないらしい。)
小樽からは、一日も早く争議団の「青年部」と「婦人部」を組織するように指令が来た。婦人部は伴と阿部の細君とキヌの妹が先きに立って働
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