それが丁度当っていた、そのためには明後日にせまっている二十八日に少なくとも決定的な闘争をしなければならないと云った。
見解は一致していた。だから問題はその決定的な闘争をどんな形で持ち込むかにあった。――須山は考えていたが、「こゝまで準備は整っているし、みんなの意気も上がっているのだから、あとは大衆的\煽動《せんどう》で一気に持って行くことだ。」と云った。それから一寸言葉を切って、
「この一気が、一気になるか二気になるかで、勝ち負けが決まるんじゃないかな……?」
「そ。あとは点火夫だけが必要なのよ――八百人のために!」
伊藤はめずらしく顔に興奮の色を出した。
「俺、最近――と云っても、この二三日なんだが、少しジレ/\してるんだ。今迄色々な遣《や》り方で福本イズムの時代のセクトを清算しながらやってきたが、まだ矢張りそれが残っている。今一息というところで、この工場を闘い抜けないのが、そこから来ているんじゃないかな……?」
須山は私の顔を見て云った。
「誰かが大衆の前で公然とやらかさないと、闘いにならないと思うんだ。量から質への転換だからな。――俺、それは極左的でない[#「極左的でない」に
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