傍点]がどうしたって?」
「ストキでねえ、ストライキだ」
「やったか!」
「そうか。このまま、どんどん火でもブッ燃《た》いて、函館さ帰ったらどうだ。面白いど」
 吃りは「しめた!」と思った。
「んで、皆|勢揃《せいぞろ》えしたところで、畜生等にねじ込もうッて云うんだ」
「やれ、やれ!」
「やれやれじゃねえ。やろう、やろうだ」
 学生が口を入れた。
「んか、んか、これア悪かった。――やろうやろう!」火夫が石炭の灰で白くなっている頭をかいた。
 皆笑った。
「お前達の方、お前達ですっかり一|纏《まと》めにして貰いたいんだ」
「ん、分った。大丈夫だ。何時でも一つ位え、ブンなぐってやりてえと思ってる連中ばかりだから」
 ――火夫の方はそれでよかった。
 雑夫達は全部漁夫のところに連れ込まれた。一時間程するうちに、火夫と水夫も加わってきた。皆甲板に集った。「要求事項」は、吃り、学生、芝浦、威張んな[#「威張んな」に傍点]が集ってきめた。それを皆の面前で、彼等につきつけることにした。
 監督達は、漁夫等が騒ぎ出したのを知ると――それからちっとも姿を見せなかった。
「おかしいな」
「これア、おかしい
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