じょく》について、一度に二人の男の子を生んだ。それから神との往来がひっきりなしに行われた。
土地の人で神の怒りにふれる者があると、すぐにまず崑にゆるしを求め、女達が盛装して奥に往き、十娘をおがんだが、十娘が笑うと神の怒りが解けた。
薛氏の子孫はひどく繁昌した。人はそれを薛蛙子《せつあし》の家と名をつけた。近くの人はよう言わなかったが遠くの人はそれを言った。
底本:「中国の怪談(二)」河出文庫、河出書房新社
1987(昭和62)年8月4日初版発行
底本の親本:「支那怪談全集」桃源社
1970(昭和45)年11月30日発行
※「それを聞くとますます」の箇所は、底本では「それを聞くまとますます」でしたが、親本を参照して直しました。
入力:Hiroshi_O
校正:小林繁雄、門田裕志
2003年9月29日作成
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