阿英
蒲松齢
田中貢太郎訳
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)甘玉《かんぎょく》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)その時|玉《ぎょく》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「王+玉」、第3水準1−87−90]《かく》
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甘玉《かんぎょく》は幼な名を璧人《へきじん》といっていた。廬陵《ろりょう》の人であった。両親が早く亡くなったので、五歳になる弟の※[#「王+玉」、第3水準1−87−90]《かく》、幼な名を双璧《そうへき》というのを養うことになったが、生れつき友愛の情に厚いので、自分の子供のようにして世話をした。そして※[#「王+玉」、第3水準1−87−90]がだんだん大きくなったところで、容貌《かおかたち》が人にすぐれているうえに、慧《りこう》で文章が上手であったから、玉はますますそれを可愛がった。そしていつもいった。
「弟は人にすぐれているから、良い細君がなくてはいけない。」
そして選択をしすぎるので、婚約がどうして
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