たいなナンテ……確乎《しつかり》教へたつて好いぢやありませんか? 私は讀めるんぢやなし……。』
『それが讀めたら面白いですよ。』と、信吾はニヤ/\笑つてゐる。
『日向|樣《さん》の眞似をして私も英語をやりませうか?』と言つて、富江は皮肉に笑つてる眼で男を仰いだ。
そして直ぐ何か思出した樣に聲を落して、『然う/\信吾さん、面白い話がありますよ。』
『甚※[#「麾」の「毛」にかえて「公」の右上の欠けたもの、第4水準2−94−57]《どんな》?』
『まアお顏を洗つてらつしやいな。』
三
顏を洗つて來た信吾は、氣も爽々《さつぱり》した樣で、ニヤ/\笑ひながら座についた。
『あら、貴方のお髭は洗つても落ちませんね。』
『冗談ぢやない。それより何です、面白い話といふのは?』
『詰らない事ですよ。』
『其※[#「麾」の「毛」にかえて「公」の右上の欠けたもの、第4水準2−94−57]《そんな》に自重《もた》せなくても可いぢやないですか?』
『其※[#「麾」の「毛」にかえて「公」の右上の欠けたもの、第4水準2−94−57]《そんな》に聞きたいんですか?』
『貴女《あなた》が言ひ出して
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