一握の砂
石川啄木
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)東海《とうかい》の
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)相|邇《ちか》き
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「呎」の「尺」に代えて「去」、第3水準1−14−91]呻《あくび》
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[#ここから6字下げ]
函館なる郁雨宮崎大四郎君
同国の友文学士花明金田一京助君
[#ここで字下げ終わり]
この集を両君に捧ぐ。予はすでに予のすべてを両君の前に示しつくしたるものの如し。従つて両君はここに歌はれたる歌の一一につきて最も多く知るの人なるを信ずればなり。
また一本をとりて亡児真一に手向く。この集の稿本を書肆の手に渡したるは汝の生れたる朝なりき。この集の稿料は汝の薬餌となりたり。而してこの集の見本刷を予の閲したるは汝の火葬の夜なりき。
[#地から2字上げ]著者
[#改ページ]
明治四十一年夏以後の作一千余首中より五百五十一首を抜きてこの集に収む。集中五章、感興の来由するところ相|邇《
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