かいうものまでも含められるだけ含めるつもりなのですから、応用はこれで思ったよりも存外広いのであります。
ここで一歩進めます。客観的態度の三叙述を通じて考えて見ますと、いずれも非我の世界における(冒頭に説明したごとく我も非我と見傚《みな》す事ができますが)ある関係を明かにする用を務めております。知識を与うるのが主になっております。だからして一言にして云うと真[#「真」に白丸傍点]を発揮するのが本職であります。本職と云う意味は、同時に主観的の内職もできると云うつもりで用いた言葉であります。もしこの内職がある程度まで併行《へいこう》していなければ、この種の叙述の価値は大分減じます。大学の教授が私立大学をやめると収入がよほど違うようなものであります。現に真[#「真」に白丸傍点]専門の x2+y2=r2[#「x2」、「y2」、「x2」はそれぞれ縦中横、すべての「2」は上付き小書き]氏のごときに至っては、ほとんど文学を休《や》めて、理学の方で月給を貰わなければ立行かん姿であります。ただ真を本職とする創作家のために都合の好い事は真そのもに付着している別途の感情を有している事であります。例えば(前の
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