lを人と思わざるものが、吾を吾と思わざる世を憤《いきどお》るは如何《いかん》。権貴栄達の士は人を人と思わざるに於て得たるが如し。只《ただ》他《ひと》の吾を吾と思わぬ時に於て怫然《ふつぜん》として色を作《な》す。任意に色を作し来れ。馬鹿野郎。……
吾の人を人と思うとき、他《ひと》の吾を吾と思わぬ時、不平家は発作的《ほっさてき》に天降《あまくだ》る。此発作的活動を名づけて革命という。革命は不平家の所為にあらず。権貴栄達の士が好んで産する所なり。朝鮮に人参《にんじん》多し先生何が故に服せざる。
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[#地から2字上げ]在巣鴨 天道公平《てんどうこうへい》 再拝
針作君は九拝であったが、この男は単に再拝だけである。寄附金の依頼でないだけに七拝ほど横風《おうふう》に構えている。寄附金の依頼ではないがその代りすこぶる分りにくいものだ。どこの雑誌へ出しても没書になる価値は充分あるのだから、頭脳の不透明をもって鳴る主人は必ず寸断寸断《ずたずた》に引き裂いてしまうだろうと思《おもい》のほか、打ち返し打ち返し読み直している。こんな手紙に意味があると考えて、あくまでその意味を究《き
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