吾輩は猫である
夏目漱石
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)吾輩《わがはい》は猫である
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一番|獰悪《どうあく》な種族であった
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「言+虚」、第4水準2−88−74]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Quid aliud est mulier nisi amicitiae& inimica〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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一
吾輩《わがはい》は猫である。名前はまだ無い。
どこで生れたかとんと見当《けんとう》がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番|獰悪《どうあく》な種族であったそ
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