以上は人間としては通用しない、獣類である。仮令《たとい》模写模型にせよ獣類の人間と伍するのは貴女の品位を害する訳である。でありますから妾等《しょうら》は出席御断わり申すと云われた。そこで職員共は話せない連中だとは思ったが、何しろ女は東西両国を通じて一種の装飾品である。米舂《こめつき》にもなれん志願兵にもなれないが、開校式には欠くべからざる化装道具《けしょうどうぐ》である。と云うところから仕方がない、呉服屋へ行って黒布《くろぬの》を三十五反|八分七《はちぶんのしち》買って来て例の獣類の人間にことごとく着物をきせた。失礼があってはならんと念に念を入れて顔まで着物をきせた。かようにしてようやくの事|滞《とどこお》りなく式をすましたと云う話がある。そのくらい衣服は人間にとって大切なものである。近頃は裸体画裸体画と云ってしきりに裸体を主張する先生もあるがあれはあやまっている。生れてから今日《こんにち》に至るまで一日も裸体になった事がない吾輩から見ると、どうしても間違っている。裸体は希臘《ギリシャ》、羅馬《ローマ》の遺風が文芸復興時代の淫靡《いんび》の風《ふう》に誘れcgから流行《はや》りだしたも
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