旅日記
種田山頭火
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)吾妻《アガツマ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「王+干」、第3水準1−87−83]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ぶら/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
年頭所感――
芭蕉は芭蕉、良寛は良寛である、芭蕉にならうとしても芭蕉にはなりきれないし、良寛の真似をしたところで初まらない。
私は私である、山頭火は山頭火である、芭蕉にならうとも思はないし、また、なれるものでもない、良寛でないものが良寛らしく装ふことは良寛を汚し、同時に自分を害ふ。
私は山頭火になりきればよろしいのである、自分を自分の自分[#「自分の自分」に傍点]として活かせば、それが私の道である。
× × ×
歩く[#「歩く」に傍点]、飲む[#「飲む」に傍点]、作る[#「作る」に傍点]、――これが山頭火の三つ物である。
山の中を歩く、
次へ
全80ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
種田 山頭火 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング