其中日記
(十一)
種田山頭火
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)楽人《ラクジン》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「足へん+它」、第3水準1−92−33]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)たゞ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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自省自戒
節度ある生活、省みて疚しくない生活、悔のない生活。
孤独に落ちつけ。――
物事を考へるはよろしい、考へなければならない、しかしクヨクヨするなかれ。
貧乏に敗けるな。――
物を粗末にしないことは尊い、しかも、ケチケチすることはみじめである、卑しくなるな。
酒を味へ。――
うまいと思ふかぎりは飲め、酔ひたいと思うて飲むのは嘘である。
水の流れるやうに、雲の行くやうに、咲いて枯れる雑草のやうに。
自然観賞、人生観照、時代認識、自己把握、沈潜思索、読書鑑賞。
句作、作つた句でなくして生れた句、空の句[#「空の句」に白三角傍
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