だ。
おいしい御飯そのもの[#「御飯そのもの」に傍点]だ。
句稿を整理しつゝ、自分の未熟なのに呆れ、懈怠がちであるのを恥ぢた、おい[#「おい」に白三角傍点]、山頭火[#「山頭火」に白三角傍点]、しつかりしろよ[#「しつかりしろよ」に白三角傍点]。
午後は畑仕事、すぐ掌にマメが出来る、まことに/\情ない肉体ではある。
夜は芭蕉を読む、芭蕉の物[#「物」に「マヽ」の注記]品は読めば読むほど味がふかい、と今更のやうに感じ入つたことである。
――遂に無芸大食にして終る――自弔の一句である。
卑しい夢を見た、私の内心には、人を疑ひ人を虐げる卑しさがあるのだ、恥づべし、鞭つべし。
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後記――
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□柿の葉のうつくさはないが――
柿の蔕、柿膓
□ひとりの句二つについて――
□旅の句、吟行句
□「他人の午蒡で法事をする」
御礼申上げる
[#ここで字下げ終わり]
六月五日[#「六月五日」に二重傍線] 曇――雨。
梅雨近し。
第五句集柿の葉[#「柿の葉」に傍点]、やうやく脱稿、さつそく大山君に送つてほつとする、パイ一やるところだが、銭がないし、借るところ
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