月廿五日」に二重傍線] 雨。
いやな夢から覚めて、そのまゝ起きて御飯を炊く。
すこしく食べて[#「すこしく食べて」に傍点]、ふかく考へよ[#「ふかく考へよ」に傍点]。
一切にささへられた人生[#「一切にささへられた人生」に傍点]、一切にはたらきかける生活[#「一切にはたらきかける生活」に傍点]、貫いて流れるもの[#「貫いて流れるもの」に白三角傍点]――それだ、それだ。
青梅が大きくなつてゐる、春菊は花をつけて食べらら[#「ら」に「マヽ」の注記]れなくなつたので、生花にする。
やつぱり人間はヱゴイストだ[#「やつぱり人間はヱゴイストだ」に傍点]。
健からの手紙は私に涙を流させ、緑平老への手紙は私に汗を流させた。……
街へ出かけて、払へるだけ払つてまはる、払ひたい、払はなければならない半分も払はないのに、また無一文になつてしまつた。
M店で二杯、K屋で二杯ひつかけた、ほろ/\とろ/\、戻つて御飯にする、若布がおいしかつた。
樹明君から来信、今晩は宿直だからやつて来たまへ、久しぶりに飲んで話さう、といふ、訪ねるまでの時間内に湯屋で髯を剃る。
私の大食が樹明君を驚かした、私はとかく食べすぎ飲
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