て狼だ。
……………………
四月七日[#「四月七日」に二重傍線]、八日[#「八日」に二重傍線]
身心バラ/\だ、夢とも現とも何ともいへない気分だ。
四月九日[#「四月九日」に二重傍線] 晴。
親しい友の手紙に鞭うたれて、湯田まで散歩。
一浴一杯[#「一浴一杯」に傍点]、身心やゝ安定。
帰来して庵中独坐。
四月十日[#「四月十日」に二重傍線] 晴。
さくらがちる。
だん/\平静になる。
蕗の香、若布の香、御馳走々々々。
四月十一日[#「四月十一日」に二重傍線] 晴。
山はドンチヤン、花見のまつ盛り。
私はぢつとして寝てゐるより外はない。
夕方散歩、よかつた、よかつた。
四月十二日[#「四月十二日」に二重傍線] 晴。
いよ/\落ちついた、合掌。
春蝉の声を聞いた。
鴉がうたれて死んだ、むしろ私を殺してくれるとよいのに!
他人に頼るなかれ、自分を信ぜよ。
せめて晩年だけなりとも人並に生きたい。
ほんたうの句を作れ[#「ほんたうの句を作れ」に傍点]、山頭火の句を作れ[#「山頭火の句を作れ」に傍点]。
人間の真実をぶちまけて人間を詠へ[#「人間の真実をぶちまけて人間
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