ありがたう。
五日ぶり外出、四日ぶり喫煙、七日ぶり飲酒、十日ぶり入浴。――
三月八日[#「三月八日」に二重傍線] 晴――曇。
沈欝たへがたし。
Nさん来訪、同道して山口へ。
二人の無用人! Mさんのところで少し借り、それから飲み歩く、九州へ渡れるだけは残して。
門司駅の待合室で夜明かし、岔水君を訪ねて小遣をせびり、黎坊に送られて八幡へ。
三月九日[#「三月九日」に二重傍線] 晴。
昨夜の延長。――
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飾窓の花がひらいてゐるビフテキうまさうな
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飲食店前即事である。
鏡子君、井上君、星城子君を訪ふ。
夜は或るデパート楼上の四有三君送別句会に出席。
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さようなら雲が春らしい
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鏡子居宿泊。
或る料亭で――
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燈籠しづかなるかな酒のこぼるる
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変質的脱線、飲んだ/\歩いた/\。
雲平君の厄介になる、ああ、ああ。(これは三月十二日の事実だつた!)
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それから七階へ、星のきらめくを
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鏡子居宿泊、白雲子
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