である。
政党よ[#「政党よ」に傍点]、しつかりしろ[#「しつかりしろ」に傍点]、国民よ頑張れ[#「国民よ頑張れ」に傍点]!
それはそれとして、私は私自身について考へる(私は人間の例外だ[#「私は人間の例外だ」に傍点]、社会の疣だ[#「社会の疣だ」に傍点])、――私の一切を句作へ、酒はさういふ私を精進させる動力である。
二三合で酔へる私であつたら[#「二三合で酔へる私であつたら」に傍点]、――と今夜もしみ/″\考へたことである。
とにかく、今夜は七十三銭の幸福[#「七十三銭の幸福」に傍点]だつた。
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□生活をうたふ[#「生活をうたふ」に傍点]とは果して何を意味するか、考ふべし。
 生活とは何か、考ふべし。
□実生活に於ける自他の問題。
           (個人と社会と国家)
 芸術内容としての自然人生。
□人生とは。
 芸術とは。
 詩とは。
 俳句とは。
□酒は仏だ、そして鬼だ、仏としては憎い仏、鬼としては愛すべき鬼だ。
□わがまゝな不幸[#「わがまゝな不幸」に傍点]。
 最後の我儘は何か――自殺だ[#「自殺だ」に傍点]!
□自殺は弱者の
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