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ああ、一切我今皆懺悔、私はお位牌に額づいて涙するばかりである。……
寒い、寒い(あとで聞けば零度以下だつたさうな!)、何かあたゝかいものでも食べよう。そば粉でもかこうか。
昨日今日はクリスマスだ、なるほどな!
正午のサイレンが鳴つてから、火燵にもぐりこんでゐると、靴音、Kさんだ、クリスマスだから寒いから今晩一杯やらうといふ相談である(何の彼のと酒飲は酒を飲みたがる)、かういふ相談ならいつでもO K! 用意する材料もないが、それでも菜葉を切つたり、大根をおろしたり、――約を履んで、まづSさん来庵、つゞいてKさん来庵、酒はあるし下物はあるし、――いつしよに歩いてMへ、女、女、酒、酒、よかつたな、よかつたな!
ちやんと戻つて、御飯を食べて、ちやんと寝てゐた。
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□第三出発[#「第三出発」に傍点]――
第一、破産出郷
東京熊本時代へ
第二、出家得度
放浪流転時代へ
第三、老衰沈静[#「老衰沈静」に傍点]
小郡安住時代
(これからが、日本的[#「日本的」に傍点]、俳句的[#「俳句的」に傍点]、
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