感覚的事象[#「感覚的事象」に傍点]に徹するところに、そこに写実[#「写実」に傍点]の蘊奥がある(或る画家の所感を読みて)。
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 十一月廿七日[#「十一月廿七日」に二重傍線] 雨――曇――晴。

見れば見るほど枯草のうつくしさ、櫨紅葉のよろしさ、ほんたうに秋は好きだ。
火燵でうたた寝、どうやら睡眠不足も足りた。
貰ひ水[#「貰ひ水」に傍点]、いよ/\水が有難く、ます/\水を大切にする。
夕方、約束通りに樹明君と敬君と同道して来庵、酒、魚、豆腐など持参、久振りに三人対座して飲み且つ食べたが、どうしたのか、いつものやうに快く酔はない、何だか妙な気持で、三人同道してF屋へ押しかけ、さらに飲んだが、どうしても興が熟しない、別れ/\になつて、私と樹明君とはS亭でまた飲み、半熟の卵みたいになつてタクシーで送られて帰つて来た、ほどなく敬君も帰来、残肴で残酒を平げて、いつしよに寝た。
ぐううぐう、ぐううぐう(これは私の鼾声!)。
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   或俳友に答へて――
……結局、めいめい信ずる道を精進するより外ないと思ひます、彼が真摯であるかぎりは、彼は彼の体験の
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