傍点]をなくしてしまつたやうである、あさましい事実だ、私は反省しつゝ、ひとり冷汗をかいた。
何となく寝苦しかつた、ペーターのルネツサンスに読みふけつた。

 七月二日[#「七月二日」に二重傍線] けふもまだ降つてゐる。

こころしづかにしておもひわずらふことなし[#「こころしづかにしておもひわずらふことなし」に傍点]。
雨は悪くない、しみ/″\としたものがある、風はよろしくない、いら/\させる。……
雨水がバケツにたまつて水を汲まなくてもすむ、汚れた鍋や茶碗や、みんな雨が洗つてくれる。
やつと書債文債をかたづける。
酔中漫言――
[#ここから2字下げ]
一杯東西なし
二杯古今なし
三杯自他なし……
[#ここで字下げ終わり]
酒がきた、樹明君を招く、それから、ほろ/\とろ/\どろ/\ぼろ/\ごろ/\。
       ………………………………………………………………………

 七月三日[#「七月三日」に二重傍線] 雨。

悪日、悪日の悪日。
愚劣な山頭火[#「愚劣な山頭火」に傍点]を通り越して醜悪な山頭火[#「醜悪な山頭火」に傍点]だつた。
恥を知れ、恥を知れ、恥を知れ、恥知らずめ、恥知ら
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