い[#「自然には矛盾はない」に傍点]、あると考へるのは矛盾だらけの人間である[#「あると考へるのは矛盾だらけの人間である」に傍点]。
□「遊ぶ[#「遊ぶ」に傍点]」と「怠ける[#「怠ける」に傍点]」
□出来た句――生れた句、作つた句、拵らへた句。
□人生――生活は、長い短かいが問題ではない、深いか浅いか[#「深いか浅いか」に傍点]に価値がある。
※[#二重四角、280−10]五十知命[#「五十知命」に傍点]、いひかへれば冷暖自知[#「冷暖自知」に傍点]ではあるまいか。
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・雪へ雪ふる小鳥なきつれてくる
・雪がふるふる火種たやすまいとする
・雪のなか高声あげてゆきき
・枯木の雪を蹴ちらしては百舌鳥
・雪ふるゆふべのゆたかな麦飯の湯気
・雪、街の雑音の身にちかく
雪の大根ぬいてきておろし
雪をふんで郵便やさんがうれしいたよりを
・雪をかぶつて枯枝も蓑虫も
・雪ふれば雪のつんではおちるだけ
・あなたの事を、あなたの餅をやきつつ(樹明君に)
雪のふりつもるお粥をあたためる
・いちにち胸が鳴る音へ雪のしづくして
・ぶらりとさがつて雪ふるみのむし
・雪つまんでは子も親も
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