街へ出かけて払へるだけ払ふ。

 十一月廿五日[#「十一月廿五日」に二重傍線] 晴。

今日は昨日頂戴した菊正がある。
敬君久しぶりに来訪、一杯ひつかけてから、ぶら/\どろ/\、飲んだ飲んだ、食べた食べた、そしてめでたく解散。
しぐれ、しぐれにぬれてかへつてきた。

 十一月廿六日[#「十一月廿六日」に二重傍線] 晴。

小春日和のうれしさ、湯田へ出かける。
留守に敬君がやつて来たさうな、すまなかつた。

 十一月廿七日[#「十一月廿七日」に二重傍線]――三十日[#「三十日」に二重傍線]

ムチヤクチヤだつた、私の自棄的身心をさらけだした。……

 十二月一日[#「十二月一日」に二重傍線] 雨。

こん/\として眠つた、眠るより外ない私だつた。

 十二月二日[#「十二月二日」に二重傍線]――五日[#「五日」に二重傍線]

死、それとも旅…… all or nothing

 十二月六日[#「十二月六日」に二重傍線]

旅に出た、どこへ、ゆきたい方へ、ゆけるところまで。
旅人山頭火、死場所[#「死場所」に傍点]をさがしつゝ私は行く! 逃避行[#「逃避行」に傍点]の外の何物でもない。

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