・なんと大きな腹がアスフアルトの暑さ
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 九月十六日[#「九月十六日」に二重傍線] 朝は秋晴秋冷だつたが、それから曇。

今朝の御飯は申分のない出来だつた(目下端境期だから、米そのものはあまりよくない)、身心が落ちつくほど御飯もほどよく炊ける[#「身心が落ちつくほど御飯もほどよく炊ける」に傍点]。
もう米がなくなつたから(銭はむろん無い)、今日は托鉢しなければならないのだけれど、どうも気がすゝまない、といふ訳で、早目に昼飯をしまうて椹野川尻に魚釣と出かける、釣る人も網打つ人もずゐぶん多い、自転車がそこにもこゝにも乗り捨てゝある、私の釣は短かい、二時間ばかりで帰つて来た、運動がてらの、趣味興味以上でも以外でもないのだから。
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今日の獲物は、小鮒二、小鯊五。
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途中、捨猫の仔がまつはり鳴くには閉口した、私が旅しないのだつたら、連れて戻つて飼ふのだけれど。
宵からぐつすりと寝た、ランプも点けなかつた。
夜中に眼が覚めて、雨声虫声の階[#「階」に「マヽ」の注記]調を傾聴した。
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・をさない瞳がぢつ
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