十四銭也。
ああ、しづかだ、しづかな雨だ。
午後、Kの店員が、酒と豆腐と小鯛とを持つてきて、手紙をさしだした、樹明君が五時頃来庵するから仕度をしておいてくれとのことである、よしきたとばかり、豆腐はヤツコに、魚は焼いて、そしてチビリ/\やつてゐると、樹明君がすこし疲れたやうな顔をあらはした、さしつさゝれつ敬君を待つたが、とう/\駄目だつた、そして樹明君は暮れきらないうちに帰宅した。
めでたいわかれだつたけれど、少々淋しい別れでもあつた。
酒が、昨日の分と今日の分とを合せて、一升ばかり残つてゐる、さてもかはればかはるものであるわい!
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   ぐうたら手記
□独楽[#「独楽」に傍点]ではない、楽独[#「楽独」に傍点]である。
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 九月十日[#「九月十日」に二重傍線] 曇、をり/\雨、どうやら晴れさうな。

そゞろ寒い、或は読み、或は考へ、或は眺め、そして清閑を楽しむ。
耳を澄ますと、どこやらで鉦たたき(?)が鳴いてゐる。
晩酌をゆつくりやつてから近在散歩。
苅萱を手折つてきて活ける、苅萱は好きだ。
きたない、うるさい、小さな
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