ふ(楠)
・かなしい手紙をポストにおとす音のゆふ闇(改作)
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 八月廿三日[#「八月廿三日」に二重傍線] 晴、曇つて雨の近いことを思はせる雲行き。

いつからとなく、裏に蟇が来て住んでゐる、彼とはすぐ友達になれさうだ、私には似合の友達だ。
先日から麦飯――米麦半々――にしたので腹工合が至極よろしい、ルンペンだつたために、胃袋が大きく、それを満たさないと気がすまないやうになつてゐるから、そして運動不足で、しかも運動らしい運動は出来ない肉体になつてしまつた私には、麦飯こそ適応してゐる、この意味でまた、南無麦飯菩薩[#「南無麦飯菩薩」に傍点]である。
卒倒してからころりと生活気分がかはつた、現在の私は、まじめで、あかるくて、すなほで、つつましくて、あたたかく澄んで湛へて[#「澄んで湛へて」に傍点]ゐる、ありがたいと思ふ。
こうろぎがはつきりうたひだした。
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   ぐうたら手記
□人生的芸術主義[#「人生的芸術主義」に傍点]
 芸術的人生主義
□俳句が、ぐつとつかんでぱつとはなつこと[#「ぐつとつかんでぱつとはなつこと」に傍点
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