十二月一日」に二重傍線] 曇、后晴。

五時の汽車へ黎々君を送る、そして二人は湯田へ行く。
朝酒のうまさが朝酒[#「酒」に「マヽ」の注記]のあたゝかさで、とけて流れる、すぐ戻つてきて、何もかも雑炊にして腹いつぱい食べて、そして別れた、がつかりして炬燵をかゝえて寝る。
昨夜のにぎやかさ、今夜のしづけさ、それもよし、これもよし。
樹明君、夜警から来て泊る。
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   湯田温泉にて、澄太君に
・からだながしあふあつい湯がわいてあふれて
・しめやかに今日がはじまる煙ひろがる
[#ここで字下げ終わり]

 十二月一日[#「十二月一日」に二重傍線][#「十二月一日[#「十二月一日」に二重傍線]」はママ] 晴、めつきり冬らしくなつた。

庵には春秋はあるけれど、節季はなく、随つて正月もない、あるといへば、毎日が節季でも正月でもある。……
寒い、寒い、また風邪をひいたやうだ、終日炬燵にしがみついて読書。
樹明君来庵、香煎をすゝり、白菜新漬でお茶を飲んで別れる、めでたし/\。
今日、漬物を刻み[#「刻み」に傍点]つゝ、独身者はとかく自分の好尚に執しやすいことを感じた。
□酒好きが酒そ
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