分に嘘をいはせな生[#「な生」に「マヽ」の注記]活、酒を愛し、酒を味はひ、酒を楽しむことは悪くないが、酒に溺れ、酒に淫することは許されない。
だらしなく飲みまはるくだらなさ!
△私が生かされてゐる恩寵[#「生かされてゐる恩寵」に傍点]を知つてゐるかぎり、私はそれに対して報謝の行動をしなければならないではないか。
△こゝにかうして寝てゐる私にも時代の風波[#「時代の風波」に傍点]はひし/\と押し寄せてくる、私は私があまりに退嬰的隠遁的[#「退嬰的隠遁的」に傍点]であることを恥ぢる、時としてはぢつとしてゐるに堪へないことがある、そして……あゝ。……
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「酒と生活と貧乏」
私が若し破産しなかつたら、貧乏にならなかつたら、そして酒が安から[#「ら」に「マヽ」の注記]たら――
私は今日まで生き伸びてゐなかつたらう、そして酒の味も解らなかつたらうし、句も作れなかつたらうし、仏道にも入らなかつたらう。
幸不幸はもののうらおもて[#「もののうらおもて」に傍点]である、何が幸福で、何が不幸であるか、よいかわるいか、ほんたうかうそかは、なか/\に知り難い。
小春日――(雑
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