空を仰ぐとき、草に触れるとき、人に接するとき、酒を飲むとき、飯を食べるとき、……すべてのものをしみ/″\と味ふ。
△太陽と水[#「太陽と水」に傍点]とは保護者であり導師であり、医者でもある。
水を飲んで日光を浴びてゐると、私の身心は蘇生する。
△いつも安いものは米[#「米」に白三角傍点]、いつも高いものは酒[#「酒」に白三角傍点]。
△私の生活になくてならない、一日も缺ぐことの出来ない、そしてあまりに安いものは食塩とマツチ[#「食塩とマツチ」に傍点]。
食塩は一ヶ年間に五銭宛四回、此代金弐十銭。
マツチは一年二函、これも二十銭。
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・野原をよこぎるおもひでの月がかたむいた
・櫨の一枝、机の上に秋がある
・うらの畑のとうがらし赤くてお留守
   改作追加一句
・ゆふべはやりきれない木蓮のしろさ
   行乞
・いつから笠に巣くうたる蜘蛛といつしよに
・枯れるものは枯れてゆく草の実の赤く
・枯れゆく草のうつくしさにすわる
[#ここで字下げ終わり]

 十一月廿一日[#「十一月廿一日」に二重傍線] 晴、朝の雲のうつくしさ、曇。

やゝ寒い、足のつまさきが冷たい、裏藪で鶲が
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