を通して盛りあがる生活感情[#「自然現象を通して盛りあがる生活感情」に傍点]、そのどちらも生活の句[#「生活の句」に傍点]である。
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質入して
・けふから時計を持たないゆふべがしぐれる
・ちよつとポストまで落ちる葉や落ちた葉や
父子対面―飯塚に健を訪ねて―
・このみちまつすぐな、逢へるよろこびをいそぐ
・煤煙、騷音、坑口《マブ》からあがる姿を待つてゐる
・話しては食べるものの湯気たつ
・分けた髪もだまりがちな大人《オトナ》となつてくれたか
(山田君の父となれるを賀して昌子嬢の誕生を祝して)
パパとママとまんなかはベビちやんのベツド
山々もみづるはじめて父となり
・けさは郵便も来ない風が出てきて葉をちらす
病中
・食べるものはあつて食べられない寒い風ふく
秋風の競売がちつともはづまない人数
祖母追懐
・おもひではかなしい熟柿が落ちてつぶれた
星城子君に
その鰹節をけづりつつあなたのことを考へつつ
[#ここで字下げ終わり]
十一月十九日[#「十一月十九日」に二重傍線] 晴、雨後のあざやかさ。
風が出てきた、風には何とも
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