たとへ食べる物がなくて、お茶ばかり飲んでゐても。
昨日の夕餉はハムと文旦飴だつたが、今日の朝飯はハムと大根、ブルだかプロだか解らない食事だ。
午後は晴れて春日和になつた、思ひ立つて防府行、汽車賃を冬村君から借りて。
浴永君といつしよに三田君を訪ねる、たいへん歓待された、酒も飲んだし、金も貰つたし、お土産まで頂戴した。
終列車で帰庵、Hおばさんから飯を借りた。
今日の浪費壱円也(現在の私には)。
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・みんな山ゆきすがたの雪が来さうな
・汽車も春風のふるさとのなか
・ゴボウマキ、ふるさとのうまさかみしめる(この一句を浴永君に)
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 二月廿八日[#「二月廿八日」に二重傍線]

晴、春景色、朝酒、万事豊富、炭、酒、米、煙草。
樹明来、大に飲み大に語つて、往生安楽国!
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・ほつかりと宵月のある枯枝で
・風がでて葉が鳴るゆふべの祈り
・春風の豚でうめく
・日向の椿がぽとりと水へ
・春がきたどろ/\の蓮を掘つてゐる
・草の芽乞食が荷をおろした
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 三月一日[#「三月一日」に二重傍線]

くもつてはゐるがぬ
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