大根おろし 豆の煮たの
菜葉汁 煮〆
漬物 漬物
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(めずらしく精進料理)
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(川口在)
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黒味噌
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(赤にあらず)
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田舎には山羊を飼養している家が多い。
山羊は一匹つながれて、おとなしく、さびしく草を食べたり鳴いたり、――何だか私も山羊のような[#「何だか私も山羊のような」に傍点]!
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(十一月二十日)(十一月十九日も)
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つつましくも山畑|三椏《ミツマタ》咲きそろひ
岩が大きな岩がいちめんの蔦紅葉
なんとまつかにもみづりて何の木
銀杏ちるちる山羊はかなしげに
水はみな瀧となり秋ふかし
ほんに小春のあたたかいてふてふ
雑木紅葉を掃きよせて焚く
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野宿
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つめたう覚めてまぶしくも山は雑木紅葉
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十一月二十一日
早起、すぐ上の四十四番に拝登する、老杉しんしんとして霧がふかい、よいお寺である。
同宿の同行から餅を御馳走になったので、お賽銭
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