ル弐本、巻鮨一皿、これだけで二人共満腹、それから水哉居を訪ねる(君は層雲派の初心晩学者として最も真面目で熱心だ)。
樹明兄の人柄が渾然として光を放つた、その光に私はおぼれて[#「おぼれて」に傍点]ゐるのではあるまいか。
其中庵、其中庵、其中庵はどこにある。
廃屋から蝙蝠がとびだした、私も彼のやうに、とびこみませう。
水哉居でよばれた酢章魚はほんとうにおいしかつた、このつぎは鰒だ。
ふけてから、ばら/\と雨の音。
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・稲妻する過去を清算しやうとする
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今夜は寝つかれさうだ、何といつても安眠第一である、そして強固な胃袋、いひかへれば、キヤンプをやるやうなもので、きたないほど本当だ。

 八月三十一日

曇后晴。
四時半起床、朝食七時、勤行八時、読書九時、散歩十一時、それから、それから。――
裸体で後仕舞をしてゐたら、虫が胸にとまつた、何心なく手で押へたので、ちくりと螫された、蜂だつたのだ、さつそく、こゝの主人にアンモニヤを塗つて貰つたけれど、少々痛い。
駅まで出かけて、汽車の時間表をうつしてくる、途上で野菜を買ふ、葱一束二銭也(この葱はよくなか
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