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いつとなく、なぜとなく(むろん無意識的に)だん/\ふるさとへちかづいてくるのは、ほんとうにふしぎだ。
野を歩いて、苅萱を折つて戻つた、いゝなあ。
どこにもトマトがある、たれもそれをたべてゐる、トマトのひろまり方、たべられ方は焼芋のそれを凌ぐかも知れない、いや、すでにもう凌いでゐるかも知れない。
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・風のトマト畑のあいびきで
やうやう妻になりトマトもいでゐる
□
虫がこんなに来ては死ぬる
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八月三十日
風が落ちておだやかな日和となつた、新居三日目の朝である、おさんどんと坊主と、そして俳人としてのカクテル。
今日もまた転居のハガキをかく(貧乏人には通信費が多すぎて困る、といつて通信をのぞいたら私の生活はあまりに殺風景だ)。
樹明兄から、午後一時庵にふさはしい家を見に行かう、との来信、一も二もなく承知いたしました。
大田の敬坊(坊は川棚温泉に於ける私を訪ねてくれた最初の、そして最後の友だつた)から、ありがたい手紙が来た、それに対して、さつそくこんな返事をだしてをいた。――
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……私
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