かでない天候だつたが、それが此頃としては当然だが、私は落ちついて読書した。
旅がなつかしくもある、秋風が吹きはじめると、風狂の心、片雲の思が起つてくる、……しかし、私は落ちついてゐる、もう落ちついてもよい年である。
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・咲いてしやくなぎのはな(改作)
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此句は悪くないと思ふが、どうか知ら。
八月廿四日
晴れてきた、うれしい電話がかゝつてきた、――いよ/\敬坊が今日やつてくるといふのである。
駅まで出迎に行く、一時間がとても長かつた、やあ、やあ、やあ、やあ、そして。――
友はなつかしい、旧友はとてもなつかしい、飲んだ、話した、酒もかういふ酒がほんとうにうまいのである。
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・家をめぐる青田風よう出来てゐる
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八月廿五日
朝の散歩、そして朝の対酌、いゝですね!
彼は帰る、私に小遣までくれて帰る、逢へば別れるのだ、逢うてうれしや別れのつらさだ、早く、一刻も早く、奥さんのふところに、子供の手にかへれ。
自動車――バスはいやなものだよ、ゆれるばかりで、さうだ、ゆれるばかりだ。
朝の散歩で摘んでき
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