いてゐる
 朝風に竹のそよぐこと
 青田かさなり池の朝雲うごく
・朝風の青柿おちてゐて一つ
 おきるよりよい風のよい水をよばれた
   S家即事
 伯母の家はいまもちろ/\水がながれて
・水でもくんであげるほかない水をくみあげる
 風ふくふるさとの橋がコンクリート
 ふるさとのこゝにもそこにも家が建ち
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 八月三日

風、雨、しみ/″\話す、のび/\と飲む、ゆう/\と読む(六年ぶりにたづねきた伯母の家、妹の家だ!)。
風にそよぐ青竹を切つて線香入をこしらへた、無格好だけれど、好個の記念品たるを失はない。
省みて疚しくない生活[#「省みて疚しくない生活」に傍点]、いひかへればウソのない生活、あたゝかく生きたい。
東京からまた子供がやつてきた、総勢六人、いや賑やかなこと、東京の子は朗らかで嬉しい、姉――彼等の祖母――が生きてゐたら、どんなに喜ぶだらう!
東京の子が青紫蘇や茗荷の子を摘んでくれた、おいしかつた。
風雨なので、そして引留められるので、墓参を明日に延ばして、さらに一夜の感興を加へた。
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・松もあんなに大きうなつて蝉しぐれ(勅使松)

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