つと抑へつけて、戻つて、寝たけれど。――
女房といふものは、たとへば、時計に似たところがある、安くても、見てくれはよくなくても、きちんとあつてをればよろしい、困るのは故障の多い品、時計屋をよろこばせて亭主は泣く、ヒチリケツパイ。
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・夜あけの星がこまかい雨をこぼしてゐる
・鳴くかよこほろぎ私も眠れない
 星空の土へ尿する
・並木はるかに厄日ちかい風を見せてゐる
 秋晴れの音たてゝローラーがくる
    □
・二百二十日の山草を刈る
    □
・秋の水ひとすぢの道をくだる
 すわればまだ咲いてゐるなでしこ
・かるかやへかるかやのゆれてゐる
 ながれ掻くより澄むよりそこにしゞみ貝
・水草いちめん感じやすい浮標《ウキ》
    □
 月がある、あるけばあるく影の濃く
  追加三句
 おもたく昼の鐘なる
 子を持たないオヤヂは朝から鳩ぽつぽ
・こほろぎよ、食べるものがなくなつた
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いやな夢ばかり見てゐる。……
唖貝(煮ても煮えない貝)はさみしいかな。
根竹の切株を拾ふ、それはそのまゝ灰皿として役立つ。
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・別れて月の道まつす
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