さん再度来訪、何だか嬉しくて飲みはじめた、一時頃別れる、二人ともかなり酔うてゐた。
今日の午後は、樹明さんと冬村君とが、いよ/\例の廃屋を其中庵として活かすべく着手したとの事、草を刈り枝を伐り、そしてだん/\庵らしくなるのを発見したといふ、其中庵はもう実現[#「実現」に傍点]しつつあるのだつた、何といふ深切だらう、これが感泣せずにゐられるかい。
明日は私も出かけて手伝はう、其中庵は私の庵ぢやない[#「其中庵は私の庵ぢやない」に傍点]、みんなの庵だ[#「みんなの庵だ」に傍点]。
樹明さんからの贈物、――辛子漬用の長茄子、ニンヂンのまびき菜、酒と罐詰。
真昼の茶碗が砕けた、ほがらかな音だつた、真夜中の水がこぼれた、しめやかにひろがつた。……
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・汲みあげる水のぬくさも故郷こひしく
・枯れようとして朝顔の白さ二つ
 石地蔵尊その下で釣る
・暮れてとんぼが米俵編んでゐるところ
・灯かげ月かげ芋の葉豆の葉(改作)
[#ここで字下げ終わり]
一つ風景――親牛仔牛が、親牛はゆう/\と、仔牛はちよこ/\と新道を連れられて行く、老婆が通る、何心なく見ると、鼻がない、恐らくは街の女の
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