身のうまさだ。
故郷へ一歩近づくことは、やがて死へ一歩近づくことであると思ふ。
――孤独、――入浴、――どしや降り、雷鳴、――そして発熱――倦怠。
私はあまりに貪つた、たとへば食べすぎた(川棚では一日五合の飯だつた)、飲みすぎた(先日の山口行はどうだ)、そして友情を浴びすぎてゐる。……
かういふ安易な、英語でいふ easy−going な生き方は百年が一年にも値しない。
あの其中庵主として、ほんとうの、枯淡な生活に入りたい、枯淡の底からこん/\として湧く真実を詠じたい。
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 いつも尿する木の実うれてきた
 秋雨の枝をおろし道普請です
・雨ふるふるさとははだしであるく
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 九月五日

曇、どうやらかうやら晴れさうである。
つゝましい、あまりにつゝましい一日であつた、釣竿かついで川へ行つたけれど。――
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けふは鮠二つ釣つて焼いて食べて
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彼から返事が来ないのが、やつぱり気にかゝる、こんなに執着を持つ私ではなかつたのに!
ふと見れば三日月があつた、それはあまりにはかないものではなかつたか。――
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