うつくしいといふ外ない。
田平から平戸へ、山も海も街もうつくしい、ちんまりとまとまつてソツがない、典型的日本風景の一つだらう。
テント伝道の太鼓が街を鳴らしてゆくのもふさはしい、お城の練垣が白く光つてゐる、――物みなうつくしいと感じた――すつかり好きになつてしまつた。
当地は爆弾三勇士の一人、作江伍長の出生地である、昨日本葬がはな/″\しく執行されたといふ。
今日の感想二三、――
私は今日まで、ほんたうに愛したことがない、随つてほんたうに憎んだこともない、いひかへれば、まだほんたうに生活したことがないのだ。
私は子供を好かない、子供に対しては何よりも『うるさい』と感じる、自分の子すら可愛がることの出来ない私が、他人の子を嫌つたところで無理はなからう。
此宿はしづかでよろしい、お客といつては私一人だ、一室一燈一鉢一人だ(宿に対してはお気の毒だけれど)。
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・春寒い島から島へ渡される
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昨夜は何だか変な女がやつてきてうろ/\してゐたやうだつた、をんなか、をんなか、をんなには用のない私だから、三杯機嫌でぐう/\寝てしまつたが!(一日朝記)

 四
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