つた、ホールも気持がよかつた、支那事変傷痍軍人後援会主催、全国同盟新聞社、森永製菓株式会社後援、映画と講演の夕といふのである、ざつくばらんにいへば、後援と商売とを一挙両得しようといふ愛国運動である、I大佐の講演では少しばかり教へられた、軍事映画では大に考へさせられた、『日本人が一番日本人を知らない』といふ言葉は穿つてゐると思つた。
三月廿七日[#「三月廿七日」に二重傍線] 曇、終日臥床。
とう/\寝ついてしまつたのだ、実は一昨夜つい飲んだ焼酎が悪かつたらしい、そして昨日食べた豆腐があたつたらしい、夜中腹痛で苦しみつゞけた、今日は断食で水ばかり飲んで寝た、夕方から少しづゝよくなつてきた。
あまり健康だつたから、健康といふことを忘れてしまつてゐた、疾病は反省と精進とを齎らす。
旅で一人で病むのは罰と思ふ外ない。
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・よろこびの旗をふる背なの児もふる(旗行列)
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病めば必ず死を考へる、かういふ風にしてかういふ所で死んでは困ると思ふ、自他共に迷惑するばかりだから。
死! 冷たいものがスーツと身体を貫いた、寂しいやうな、恐ろしいやうな、何とも
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